定年退職者の再雇用について(二)
【ご質問】
企業が定年退職年齢に達した人員を再雇用した後、契約を解除する際は『労働契約法』に基づき、経済補償金を支払う必要がありますか。
法律面において、正常雇用の従業員に比べて注意すべき事項および回避したほうが良いリスクは何でしょうか。
【回 答】
1.企業が定年退職年齢に達した人員を再雇用する場合、『労務契約』を締結する際、契約解除時の条件を約定することができます。また、企業として、経済補償金を支払う問題は存在しません。
2.リスク予防の対応について
①定年退職者の勤務中に発生するであろう各種のリスク責任を分担するために、企業は再雇用した定年退職者に対して、人身傷害保険(社会保険とは異なる商業保険)を納付する必要があります。
②『労務契約』を締結する際、企業と再雇用人員は責任、義務を明確に約定し、かつ契約期間は1年などといった短期契約を結ばれるのが良いでしょう。
③再雇用した定年退職者の健康状況に対し、会社は常に注意を払う必要があります。体調が弱い人員、或はリスクの高いポストの人員に対しては再雇用しないほうが良いです。