年末棚卸について
【ご質問】
生産企業は毎年年末に、棚卸を行わなけれなりません。
進料加工企業(材料を有償にて保税で輸入し、加工後に再輸出する貿易方式を取っている企業)は、毎年年末の棚卸を行う際、どのような事に注意すべきでしょうか。
【回 答】
進料加工企業の保税貨物は、税関の管理管轄(税関の管理下にある)を受けているため、保税貨物の棚卸に対して、格段の注意を払う必要があります。
注意すべき事項は下記の通りです。
1.棚卸中において、先ずは保税貨物と非保税貨物を明確に分けます。
2.正確性を保証するために、貨物の静止状態で棚卸を行います(即ち、生産および輸出入を停止した状態)。
3.棚卸は全面的に行わなければなりません(原材料、製品、仕掛品、外注加工、外部倉庫の在庫、廃材、再修理製品、返品されたがまだ補充されていない原材料等を含むが、これに限らない)。
4.BOM表、合併表、単位換算表等の情報は完備されており、正確性を確保しなければなりません。