職場の高温判断について(三)
【エアコンの配置および取付】
職場の温度をコントロールし、高温とならないためには、空調設備(中央クーラー、エアコン等)の設置に注意する必要があります。
1.作業場に取り付ける空調設備の冷房能力がカバーできる面積は、少なくとも設計上規範される要求を満たし、空調設備の冷房能力は作業場の空間の大きさ 、作業環境等と合わさっていなければなりません。そうすることで、理論上の「高温ではない」説得力があります(つまり、企業は少なくとも空調施設を取り付け、作業場の温度を33℃以下にコントロールする能力があることを証明することができます)。
2.冷房能力がカバーできる面積については、空調設備の設計、取り付け段階で下記の要素を考慮とする必要があります。
・作業場所の天井の高さ
・作業場所の支点間距離
・作業現場で使用される発熱設備の数
・作業現場で働く人員の数
・作業現場の日当たり状況
⇒ また、最後には、今後の検査等に対応するため、当時の完全な空調設備取り付け設計資料を一式保管します。
※ 備考 当年度の最終測定データにより、高温職場であることが判明し、高温手当を支給していなかった場合、追加で高温手当を従業員に支給すれば良いです。
※ 提示
本ページは主に「エアコンの配置および取付」を紹介いたしましたが、職場の高温判断について、シリーズ(一)と(二)もあり、それぞれの内容は「高温手当についての法律規定」、「温度測定および記録の保管」です。
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