従業員の妊娠検査問題
【ご質問】
グループ企業内の規定により、新入社員への妊娠検査を禁止しています。
しかし、妊娠検査を行わない場合、新規雇用の際、従業員が事実に基づき申告しない、もしくは本人も妊娠していたことに気付かなかった場合(すでに入社している従業員にも同じことが言える)、勤務期間において十分な保護や配慮ができず、妊婦禁止のポストを手配してしまうようなことがあります。結果として妊婦の健康に害をもたすこともあります。
このような問題に対して、会社は法的責任を担うべきでしょうか。また、会社としてどのようにリスクを回避すべきでしょうか。
【回 答】
・妊娠している女性従業員の登録、および妊娠している女性従業員の保護制度について、企業内部において明確な規定および要求を作成すべきです。
・女性従業員が妊娠後直ちに企業に報告しない、あるいは本人も妊娠していることに気付かないような状況は客観的に存在します。また、これらの状況を完全に回避することはできません。現実仕事中に事故(突発的状況)が発生し、健康を害するようなことがあれば、企業側はやはりリスクを担うこととなります。ただ、企業が担う責任については、ケースバイケースにより具体的に確定することになります。
・企業側はどのようにしてこう言ったリスクを回避すべきかという問題については、企業は関連する宣伝、教育を強化し、現場管理部門に対し、なんらかの状況が発生した場合、直ちに上司に報告するよう注意を促すべきです。