2015年7月1日より中国におけるゼロ関税実施について
最近、一部のクライアントの間で「7月1日より中国において、全面的に関税を免除する」情報が流れております。また、中にはその情報により、設備、貨物の輸出入を先延ばしする企業もいます。
中国が本当に関税を免除するか否かについて、企業は常に関心を向けています。現在、当社は本件について調査及び整理を行い、下記の通りにまとめます。
① 2015年7月1日より、中国におけるゼロ関税実施の情報について、これは、法律根拠のない噂にすぎません。
② 2014年12月31日に税関総署が公布した『2015年関税実施方案』(中国語で『2015年关税实施方案』)並びに2015年1月9日に公布した『税関総署の2015年関税実施方案についての解読』(中国語で『海关总署解读2015年关税实施方案』)において、「我が国はWTO加入時の減税承諾をすでに2010年に全面履行が完了している」ことが明記されています。
③『2015年関税実施方案』では、輸入関税、輸出関税、税則、税目等に対して調整を行いました。企業が関連する商品の輸出入税率に関する最新情報を調べたい場合、中国税関の官庁が発行する『中華人民共和国輸出入税則(2015年版)』(中国語で『中华人民共和国进出口税则』)を検索、確認することができます。