最高人民裁判所は近日、『最高人民裁判所による特許紛争案件の審理における法律の適用問題に関する若干規定』を修正し、特許紛争案件の賠償額確定がより明確になりました。修正後の司法解釈は2015年2月1日から施行します。
一. 権利者が権利侵害により受けた実際の損失額
実際の損失額=特許権者の特許産品が侵害により齎した販売量の減少数×特許産品一個あたりの合理的な利益額
二. 権利侵害者が権利侵害により取得した利益額
利益額=特許権侵害産品の市場販売総数×特許権侵害産品一個あたりの合理的な利益額
三. 権利者の損失額及び侵害者の利益額を確定できない場合
・特許ライセンス料がある場合、ライセンス料を参照する。
・参照できる特許ライセンス料がない場合或いはライセンス料が極めて非合理的である場合、特許法の関連規定に従い賠償額を確定する。
四. 権利者の損失額、侵害者の利益額、及び特許ライセンス料を確定できない場合
裁判所は特許権の類型、権利侵害行為の性質状況などの要因に合わせて、一万元以上百万元以下の賠償額を与えることができる。